呼吸の話

日々何気なくしている呼吸のことを考えてみましょう。
ヨガや気功、武術をなさっている方は意識している呼吸ですが、呼吸による身体の変化には意識できているでしょうか。
まずはしっかりと息を吐ききってみます。そのうえで、鼻から息を吸って、鼻から息を吐いてみます。何度か繰り返してください。
次に、鼻から吸って、口から息を吐いていきます。何度か繰り返してみてください。 どうですか、なんとなく違いが分かったでしょうか。
鼻から吸って、鼻から吐く呼吸は副交感神経を刺激して、リラックスし、精神の沈静化をもたらします。 瞑想などに向いている呼吸法です。
鼻から吸って、口から吐く呼吸は交感神経を刺激して、興奮させ、元気になってきます。 自分のエネルギーを充電する呼吸法です。
また、リズムを短く呼吸しますと、交感神経を刺激しますし、リズムをゆっくり呼吸しますと、副交感神経を刺激します。 意識をどこにむけるかによっても、自律神経刺激に変化が起こります。
上半身に意識を向けて呼吸すると、交感神経を刺激しますし、下半身に意識を向けて呼吸すると、副交感神経を刺激して落ち着いてきます。
私の時代、もう40年まえですが、小学校では教室などで騒いで悪さをすると、良く立たされたものです。 立たされると、意識が足に向かいますので、興奮して騒いでいた神経が落ち着きを取り戻します。 先生は知っていたのですね、経験からでしょうが。

気のエネルギーから呼吸を見ていきますと、吐く息はエネルギーが出て行きます。東洋医学で云うところの、瀉法となります。 吸う息はエネルギーを集める事が出来ます。東洋医学で云うところの、補法となります。
また、吸った息を止めてためると、さらに吸ったエネルギーを高めることができます。 これを原理に様々な呼吸法が生まれるわけですが、呼吸の仕方には、大きく二種類あります。 良く知られているように、胸式呼吸と腹式呼吸です。
胸式呼吸は吸うときに、胸、特に鎖骨下の胸を膨らませる呼吸法です。 腹式呼吸は吸うときに、腹が膨らむ、横隔膜を下げる呼吸法です。
この二つの呼吸法を組合せて、腹式呼吸で吸った後に、さらに胸式呼吸で吸うとヨガで言うところの、完全呼吸法になります。

右の鼻で吸う呼吸と左の鼻で吸う呼吸も違いがあります。
左の鼻だけで呼吸しますと、身体を冷やしてますし、右の鼻だけで呼吸しますと、身体が温かくなってエネルギーを補給してくれます。
左と右の鼻は同じように通っていると思っているかもしれませんが、左右を交互に塞いで呼吸してみますと、左右の鼻の通り方が違います。 風邪などをひいているとよくわかりませんが、詰まっていますので。そうでなければ、違いに気づかれるでしょう。
7時間から8時間で左右の鼻の通り方が入れ替わっています。左右の脳の働きも違ってくるのですが、左の鼻が通っているときは、副交感神経優位ですし、 右の鼻が通っているときは、交感神経優位です。理論的な脳の働きをしているときは、右の鼻が通っています。
一日に何回か、左右同じに通っている時間帯が15分くらいあるのですが、そのときは左右の脳がバランスよく働いているときです。 このときに気の能力が使えますと、いろいろな事ができるようになると云われています。

日常生活のなかで、この呼吸の原理を知っておくといろいろ便利です。是非活用してみてください。

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